私が考えていること、
最近感じていることをお話しします。
最近とみに感がているのは、
算数の学力差が激しくなってきたことです。
この差はどこから来ているのだろうかと
注意深く観察すると、
低学年からの知識、技能の積み上げができていない。
この積み残しが原因となって
高学年になって一気に算数でつまづいているということです。
算数は積み上げ型の教科と言われています。
教科書のもくじを例に説明します。
いま、手元に東京書籍小2上の教科書があります。
お子さんの教科書がある方は参照してください。
たとえば、
小2上
⑧計算のしかたをくふうしよう
この単元を理解するには
小1
3つの数の計算
の単元を覚えている必要があります。
また、
小3ではこの単元を発展させて
あん算
小4では
計算のきまり
へと発展させて学習していきます。
図形の分野でも
⑩さんかくやしかくの形をしらべようと
この単元を理解するには
小1
形づくり
の単元を覚えている必要がある。
小3では
三角形とかどの形
小4では
四角形/広さの単位
と発展学習がつづきます。
過去に学んだ単元が使える知識として蓄積していないと
現在学習する単元が理解できない。
使える知識として蓄積することが大切です。
いま理解した、わかったという知識といえども、
使わなければ忘れていきます。
その意味でメンテナンスが非常に大切です。
低学年の生徒に必要なのは
使える知識、技能を定期的に点検して
次の学年につなげるようにすることだと思っています。