化学基礎の単元で、躓く生徒が多い単元があります。
それは、酸と塩基の単元です。
まず、塩基という聞きなれない用語が登場します。
これは小学校からずーっとアルカリ性と習ってきた用語です。
酸性とアルカリ性なら、馴染みがあるから、簡単だろうと高をくくっていると
足元をすくわれます。
なにが難しいのかというと、
中学で学んだ定義とは別の定義で
酸と塩基を区別しなければならない。(ブレーンステッド・ローリー)
ここが混乱のはじまり。
そして、この単元は、覚える事項が多い。
酸:硝酸、酢酸、シュウ酸、炭酸、リン酸
塩基:水酸化カリウム、水酸化バリウム、アンモニア
などなど、
化学式も覚えないといけないし、
酸、塩基の価数による分類も覚えないといけないし
強酸、弱酸、強塩基、弱塩基の分類も覚えないいけないし。
さらに、計算問題も目白押しです。
■電離度と水素イオン濃度
■酸・塩基の水溶液のpH
■水のイオン積を用いたpHの計算
■対数を用いたpHの計算
この単元は、難しい単元です。
マスターするのには時間がかかる単元です。
じっくり腰を据えて、時間をかけて取り組みましょう。
そうすれば
少しづつ理解ができます。
諦めずに継続すれば、定着できます。
逆に言うと、
時間を節約して、ササっとやろうとすると
全く中身が身につかない単元とも言えます。