まえがき、より
数学ができる受験生の頭の中の道具箱には、
解法のツール(=道具)がぎっしり詰まっている。
彼らは、問題を目にした瞬間に
道具の検索に入る。
見慣れた問題に対しては、誰もが使う道具を無意識に取り出し、
見慣れない問題に対しては、使えそうな道具にあたりをつける。
どちらの場合にも、用意した道具を手にして、いや
頭の中に携えて問題に立ち向かう。
受験数学で目標をクリアーするために必要なのは、
数学の才能とかセンスなどではない。
志望校の数学入試に対応可能な解法のツールの蓄積と
それを自由にあやつる力であり、
これを自分のものにするための努力である。