あとがきより
図形分野は将棋とにているのではないでしょうか
どちらも一見論理的な力がすべてのように見えます。
しかし、どちらも【論理的な力】だけで上達するわけではありません。
将棋の強い人は、盤上の形を見たとき、第六感が働いて、
「この形だったら、こんな手を指せばよいのでは」
というひらめきがやってくるのだそうです。
数学の図形も同じこと。
図形の形を見たときに、
「あ、こんな形だったら、こういう補助線を引けばいいんじゃないの?」
とう勘が働くようになれば一人前です。
論理的にはわりきれないが、感覚的には最善手がわかる。
図形の基本的なイメージを頭にやきつけて、
適切な適用場面で適切な定理を素早く用いられるようにしてくれる良書です。