証明問題
証明問題は計算や文章問題とは違った取り組みが必要です。
まずは、書き出しから証明完了までの流れを【型】として身に付けることです。
実際に手を動かして、書きながら論理の流れを確認することが有効です。
定期テストでしたら、教科書とワークを繰り返せば十分、高得点が取れます。
ただし、この勉強方法だけでは、北辰テストや公立入試の証明問題は解けません。
もう一段踏み込んだ学力が必要になります。
例えば、公立高校の入試問題では以下のように出題されています。
2019年
【半円Oを線分BQで折り目として折った時、点pは点Oと重なります。その理由を説明しなさい。6点】
【PR+RQの長さが最も短くなるとき、三角錐OPRQの体積を途中の説明も書いて求めなさい。7点】
2018年
【AB:AC=BD:DCが成り立つことを証明しなさい。7点】
【線分ADの長さを、途中の説明も書いて求めなさい。7点】
定期テストレベルの問題しか解けない人には、これらの問題はお手上げになります。
【定期テストは通過点】
基本をひねった問題に対応できない生徒の特徴は、定期テスト至上主義の生徒に多く見られます。
頭の回転が速い生徒ですと、定期テストで出題されるレベルの問題がわかります。
わかるから、そのレベルを超える問題はトレーニングしません。
頭に負荷をかけません。
一見、要領が良い勉強に見えますが、北辰テストや入試本番では苦労します。
負荷をかけない勉強の代償は、入試で払わされることになります。
もちろん、基本は大切です。
定期テストも大切です。
しかし、その先を見据えて定期テストレベルに留まらず、
もう少し踏み込んで学力をつけていくことが大切だと考えます。
それが、北辰偏差値を上げることにつながりますし、
進路選択の幅を広げることに繋がると思います。